特集 学童期の神経疾患のファーストタッチから専門診療へ
主要神経症候に対するファーストタッチ 専門医紹介前のアプローチ 知能の異常
寺嶋 宙
1
1東京大学 大学院医学系研究科
キーワード:
発達障害
,
知的障害
,
退行変性
Keyword:
Developmental Disabilities
,
Intellectual Disability
pp.25-30
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021085346
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●学童期に「初めて」知能の異常が気づかれる場合、治療可能な身体疾患や退行性の身体疾患を新たに発症した可能性と、もともともっていた発達特性が学校環境のなかで目立つようになった可能性が考えられる。●詳細な問診と診察により、どちらの可能性が高いか目星をつける。●治療可能、または退行性の身体疾患が疑われる場合、自施設でできる検査を迅速に行い、一般小児科外来での対応が難しい場合は専門医への紹介をためらわない。●神経発達症が疑われる場合も身体疾患の鑑別を行ったうえで、各種神経発達症のどれにあてはまりそうか見当をつける。診断や対応については専門医への紹介を検討する。
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