特集 小児の学際的な睡眠医療 基礎から臨床をつなぐ
睡眠医学の基礎研究 小児睡眠医療に役立つ知見 発達期の体内時計
本間 研一
1
1北海道大学 脳科学研究教育センター
キーワード:
生物時計
,
光照射時間
,
睡眠覚醒リズム
,
睡眠相遅延症候群
Keyword:
Biological Clocks
,
Photoperiod
,
Sleep Disorders, Circadian Rhythm
pp.1269-1275
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020397680
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●体内時計の構造と機能を理解するためには、実験的介入が必要となる。●ヒト体内時計の性質は他の哺乳類と基本的に変わらないことが明らかになっている。●社会性が発達したヒトに特有の性質があり、特に睡眠覚醒リズムは他の動物とはかなり異なる。●発達期の体内時計は、介入実験は不可能で、観察が主たる手法となるが、科学的には十分ではない。●したがって、動物実験で体内時計の基本的な発達プロセスを理解し、そのうえでヒトに特有な諸性質を考慮して全体像を理解していくのが最善と思われる。
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