特集 小児の学際的な睡眠医療 基礎から臨床をつなぐ
睡眠医学の基礎研究 小児睡眠医療に役立つ知見 睡眠覚醒リズム障害とクロノタイプの遺伝学
平野 有沙
1
1筑波大学 医学医療系
キーワード:
遺伝的素因(疾患)
,
概日リズム睡眠-覚醒障害
,
サーカディアンリズムシグナルペプチドとタンパク質
,
ゲノムワイド関連解析
,
概日時計
Keyword:
Genetic Predisposition to Disease
,
Sleep Disorders, Circadian Rhythm
,
Circadian Clocks
,
Genome-Wide Association Study
,
Circadian Rhythm Signaling Peptides and Proteins
pp.1277-1282
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020397681
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●クロノタイプの決定には遺伝などの内因性の要素と光環境や社会要因などの環境要因が複雑に作用する。●遺伝型の概日リズム睡眠障害がいくつか知られており、原因遺伝子の多くは概日時計遺伝子である。●DNAシーケンス技術の発展によりクロノタイプを決定する遺伝子多型に関する知見が蓄積してきている。●小児において概日リズムは成長とともに変化し、乳児期の概日リズムの獲得と青年期におけるリズム位相の後退が顕著である。
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