特集 変わりつつある免疫不全症
免疫不全症の診断 免疫不全症の遺伝子解析の現状と今後
小原 收
1
1かずさDNA研究所 臨床オミックス研究グループ ゲノム事業推進部
キーワード:
鑑別診断
,
難病
,
DNA配列分析
,
遺伝学的検査
,
希少疾患
,
原発性免疫不全症
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Genetic Testing
,
Catastrophic Illness
,
Sequence Analysis, DNA
,
Primary Immunodeficiency Diseases
,
Rare Diseases
pp.315-320
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020162892
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●免疫不全症は高次の免疫システムの異常であり、その発症原因はシステムレベルでの理解が重要である。●診断には、臨床的な所見はもちろん、細胞生物学的な所見の蓄積が確定診断のためにきわめて重要である。●巨視的な疾患の表現型をふまえて、既知の免疫不全症の原因遺伝子の構造解析をすることが確定診断率を向上させるためには必須である。●ゲノム情報だけからの確定診断は必ずしも高くなく、分子的なレベルでの表現型をオミックス解析で取得することによる改善が期待されている。
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