特集 変わりつつある免疫不全症
免疫不全症の診断 免疫不全症に対する新生児マススクリーニング
今井 耕輔
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科茨城県小児・周産期地域医療学
キーワード:
環状DNA
,
Immunoglobulin Kappa-Chains
,
PCR法
,
新生児スクリーニング
,
無ガンマグロブリン血症
,
B細胞
,
重症複合免疫不全症
,
T細胞受容体遺伝子
,
遺伝性疾患-X連鎖性
,
乾燥血液濾紙検査
,
原発性免疫不全症
Keyword:
Genes, T-Cell Receptor
,
B-Lymphocytes
,
Immunoglobulin kappa-Chains
,
Neonatal Screening
,
Severe Combined Immunodeficiency
,
Polymerase Chain Reaction
,
Primary Immunodeficiency Diseases
,
DNA, Circular
,
Agammaglobulinemia
,
Genetic Diseases, X-Linked
,
Dried Blood Spot Testing
pp.321-327
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020162893
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●原発性免疫不全症(PID)の中でも、T細胞欠損症とB細胞欠損症は重症な病型である。●T細胞欠損症である重症複合免疫不全症(SCID)は、乳児の重症・日和見感染症の重要な原因疾患である。●B細胞欠損症である無ガンマグロブリン血症は、乳幼児の重症・反復感染症の重要な原因疾患である。●新生児マススクリーニング(NBS)は、重症PIDを感染症罹患前の新生児期に診断し、予後を改善させる。●PIDに対するNBSは、世界でも急速に導入されており、わが国でも導入が始まった。
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