特集 神経筋疾患、新たな治療の時代へ
各疾患の治療の現状 筋強直性ジストロフィー
中森 雅之
1
,
高橋 正紀
1大阪大学 医学系研究科神経内科学
キーワード:
Interleukin-6
,
Antisense Oligonucleotides
,
RNAスプライシング
,
筋緊張性ジストロフィー
,
Trinucleotide Repeat
,
アンチセンス療法
Keyword:
Trinucleotide Repeats
,
Myotonic Dystrophy
,
Interleukin-6
,
RNA Splicing
,
Oligonucleotides, Antisense
pp.45-50
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020104622
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●筋強直性ジストロフィー(DM)は、骨格筋のみならず、心筋、平滑筋や脳、内分泌器官など、様々な臓器を侵す全身性疾患である。●DMは、遺伝子上のCTGくり返し配列の異常伸長が原因である。●変異遺伝子から転写された異常RNAの毒性によりスプライシング制御因子が障害され、広汎なスプライシング異常が引き起こされる。●DMの治療として、異常RNAを核酸医薬により分解する方法や、スプライシング制御因子の障害を低分子化合物により阻止する方法が試みられている。
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