特集 ここまで進んだ産婦人科関連の予防医学
周産期 薬物療法による自然早産予防
米田 哲
1
,
津田 さやか
,
米田 徳子
1富山大学 産科婦人科
キーワード:
Lactoferrin
,
抗細菌剤
,
陣痛抑制剤
,
早産
,
腟症-細菌性
,
プロバイオティクス
,
Hydroxyprogesterone Caproate
,
子宮頸管縫縮術
,
発酵食品
,
早産-切迫
,
Icosapent-Docosahexaenoic Acid Ethyl Ester
Keyword:
Probiotics
,
Anti-Bacterial Agents
,
Tocolytic Agents
,
Lactoferrin
,
Obstetric Labor, Premature
,
Vaginosis, Bacterial
,
17 alpha-Hydroxyprogesterone Caproate
,
Fermented Foods
,
Cerclage, Cervical
,
TAK-085
pp.859-864
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022250761
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自然早産は、主として子宮内環境の破綻、特に子宮内炎症が惹起された結果として起こり得る。子宮内病原微生物が原因である場合には、抗菌薬治療が有効である可能性はあるが、症状が出現してからの治療には限界があるケースも多い。すなわち、子宮内環境が破綻しないような予防策が重要であるといえる。現時点で、黄体ホルモン、プロバイオティクス、細菌性腟症に対する抗菌薬等の薬物治療のほか、ラクトフェリン、オメガ3、発酵食品などの摂取、あるいは予防的頸管縫縮術などが、自然早産を予防するための対策としてあげられる。
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