特集 ここまで進んだ産婦人科関連の予防医学
周産期 薬物療法による妊娠高血圧腎症予防
鈴木 寛正
1
,
大口 昭英
,
高橋 宏典
1自治医科大学 産科婦人科学講座
キーワード:
Aspirin
,
インフォームドコンセント
,
子かん前症
,
早産
,
胎児発育遅滞
,
妊娠前期
,
医薬品適応外使用
,
双胎妊娠
Keyword:
Aspirin
,
Informed Consent
,
Obstetric Labor, Premature
,
Fetal Growth Retardation
,
Pregnancy Trimester, First
,
Pre-Eclampsia
,
Off-Label Use
,
Pregnancy, Twin
pp.865-872
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022250762
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
妊娠高血圧腎症(PE)の予防薬物療法として低用量アスピリンが使用されるようになった。妊娠16週以下で投与開始することで、妊娠37週未満の早期産域のPEを予防できることが示されている。常位胎盤早期剥離や妊娠中・分娩時の出血リスクが増加する可能性があり注意して管理する必要がある。今後、早期産域のPE発症ハイリスク症例のスクリーニング法が確立されることで、低用量アスピリンによるPE予防治療が確立される可能性が高い。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.