特集 HPVワクチンのこれまでとこれから-国際的評価を踏まえた課題-
日本の動向と今後の課題 HPVワクチン接種後に生じた多様な症状に関する全国疫学調査(祖父江班調査)
福島 若葉
1
,
原 めぐみ
,
祖父江 友孝
1大阪公立大学 大学院医学研究科公衆衛生学
キーワード:
子宮頸部腫瘍
,
有病率
,
予防接種
,
パピローマウイルスワクチン
Keyword:
Vaccination
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Prevalence
,
Papillomavirus Vaccines
pp.641-648
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022222709
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厚生労働省研究班「子宮頸がんワクチンの有効性と安全性の評価に関する疫学研究」(研究代表者:祖父江友孝)は2016年に全国疫学調査を実施し、「HPVワクチン接種歴のない青少年においても、接種後の"多様な症状"と同様の症状を有する者が一定数存在する」ことを示した。本調査は、「接種者と非接種者の比較はしなかった」という点が大きな特徴である。本稿では、わが国で社会問題となった「多様な症状」について比較を行うことがいかに難しいかについても触れながら、調査の概要について述べる。
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