特集 HPVワクチンのこれまでとこれから-国際的評価を踏まえた課題-
日本の動向と今後の課題 HPVワクチン接種後の機能性身体症状が疑われる若者への対応
奥山 伸彦
1
1東京警察病院 小児科
キーワード:
子宮頸部腫瘍
,
身体症状症および関連症
,
予防接種
,
複合性局所疼痛症候群
,
パピローマウイルスワクチン
,
機能性身体症候群
Keyword:
Vaccination
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Somatoform Disorders
,
Complex Regional Pain Syndromes
,
Papillomavirus Vaccines
pp.649-654
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022222710
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HPVワクチン接種後の機能性身体症状は、接種ストレスを契機に解離性神経症状として発症し、メディアなどの情報環境と一部の不適切な医療という社会的リスクが加わって遷延、増悪した可能性がある。特に発症時の医療対応は予後に大きな影響があると考えられ、患者・家族との適切な信頼関係を前提に、機能性身体症状の理解とそれに基づいた対応が必要である。
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