特集 HPVワクチンのこれまでとこれから-国際的評価を踏まえた課題-
日本の動向と今後の課題 小児科医の立場からみたHPVワクチン定期接種正常化への課題
森内 浩幸
1
1長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科・小児科学
キーワード:
子宮頸部腫瘍
,
予防接種
,
免疫化プログラム
,
パピローマウイルスワクチン
,
処置痛
,
血管迷走神経反射
,
機能性身体症候群
Keyword:
Pain, Procedural
,
Vaccination
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Immunization Programs
,
Papillomavirus Vaccines
pp.662-669
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022222712
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ヒトパピローマウイルスワクチンは思春期女子という、受診機会が少なく、不定愁訴の有病率が高く、心理社会的ストレスに敏感な対象に接種するため、接種率を上げにくく、また紛れ込みの有害事象や予防接種ストレス関連反応が生じやすい。信頼関係が確立したかかりつけ医が丁寧にワクチンの意義、有効性そして安全性について説明すること、そしてワクチンとの因果関係は別として、様々な不定愁訴~機能性身体症状へ適切に対応することが重要である。
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