症例
右傍卵巣嚢腫に対する腹腔鏡下付属器切除時の予防的対側付属器切除により早期の左卵管がんと診断された1例
辻 麻亜子
1
,
望月 愼介
,
中村 昌平
,
武田 晃子
,
中島 由貴
,
丸尾 原義
1兵庫県立丹波医療センター 産婦人科
キーワード:
上皮内癌
,
腹腔鏡法
,
卵管腫瘍
,
卵巣摘出術
,
嚢胞腺癌-漿液性
,
偶発的発見
,
遺伝性乳癌卵巣癌症候群
,
予防的手術
Keyword:
Carcinoma in Situ
,
Cystadenocarcinoma, Serous
,
Laparoscopy
,
Ovariectomy
,
Fallopian Tube Neoplasms
,
Hereditary Breast and Ovarian Cancer Syndrome
,
Prophylactic Surgical Procedures
,
Incidental Findings
pp.437-441
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022152644
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卵管がんは女性生殖器に発生する悪性腫瘍の約1%と非常にまれな疾患である。症例は73歳(G3P3)、12年前に乳がん手術既往あり。閉経後右付属器良性疾患に対し、両側付属器切除術を施行し、左卵管采部に微小な高異型度漿液性癌を認めた。乳がん既往のある閉経後付属器良性疾患の手術時には遺伝性乳癌卵巣癌症候群も念頭において術式を考慮する必要がある。
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