特集 婦人科腹腔鏡下手術TLH/LM/LCの基本とコツ
腹腔鏡下子宮筋腫摘出術(LM)、腹腔鏡補助下子宮筋腫摘出術(LAM) LMにおける筋腫回収のコツ
太田 啓明
1
,
佐野 力哉
,
塩田 充
1川崎医科大学 婦人科腫瘍学教室
キーワード:
子宮筋腫
,
腹腔鏡法
,
子宮筋腫核出術
,
細切除去術
Keyword:
Leiomyoma
,
Morcellation
,
Laparoscopy
,
Uterine Myomectomy
pp.404-409
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022152639
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腹腔鏡下子宮筋腫摘出術(LM)では子宮筋腫核出、子宮筋層の縫合、核出筋腫核の体外搬出の3つの過程がある。その1つである体外搬出方法について近年多くの議論が行われている。電動モルセレータの使用に関しては、米国食品医薬品局(FDA)が2014年に子宮筋腫がある女性の腹腔鏡下の子宮摘出術または子宮筋腫核出術に電動モルセレータを使用した細切除去術を実施した場合、想定されていなかったがん組織、特に子宮肉腫を腹腔内に播種させるリスクがあるとの告知を発出している。またさらに2020年12月にFDAより年齢による使用制限やバッグの使用を盛り込んだ勧告があり、今まさに体外搬出方法に関してわが国でもどのような動きがあるか注目されている。そこで本稿では電動モルセレータに代わる回収方法としての経腟回収方法について述べる。
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