症例
産後1ヵ月健診にて診断された褐色細胞腫の1例
中村 昌平
1
,
望月 愼介
,
武田 晃子
,
丸尾 原義
1兵庫県立丹波医療センター 産婦人科
キーワード:
褐色細胞腫
,
高血圧
,
産褥障害
,
胎児発育遅滞
,
帝王切開術
,
妊娠合併症-腫瘍性
,
腹腔鏡法
,
後腹膜腫瘍
,
母性年齢35歳以上
,
羊水過少症
Keyword:
Hypertension
,
Fetal Growth Retardation
,
Pregnancy Complications, Neoplastic
,
Retroperitoneal Neoplasms
,
Cesarean Section
,
Oligohydramnios
,
Laparoscopy
,
Pheochromocytoma
,
Puerperal Disorders
pp.1379-1382
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022027114
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褐色細胞腫は妊娠との合併は非常にまれであり、症状も妊娠高血圧症候群に似ているため診断が困難である。そのため適切な管理がなされず、母子ともに予後不良となる危険性がある。症例は36歳、妊娠20週より血圧が上昇傾向となり妊娠25週で当科紹介となった。妊娠33週より羊水過少、胎児発育不全、さらなる血圧上昇を認め、妊娠36週に帝王切開術が施行された。1ヵ月健診時も高血圧を認め、原因検索となり褐色細胞腫と診断された。
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