妊娠合併子宮頸部大細胞神経内分泌癌の1例

子宮頸部高異型度神経内分泌腫瘍は、早期からリンパ節転移･遠隔転移をきたし予後不良である。われわれは妊娠合併子宮頸部大細胞性神経内分泌癌の1例を経験した。早期診断には免疫組織染色が重要であり、手術では広範囲な郭清手術(卵巣非温存、傍大動脈リンパ節郭清など)が考慮される。化学療法ではirinotecan、etoposide、carboplatinなどが使用されているが、paclitaxelやbevacizumabの有効性についても検討が必要であろう。妊娠合併例では治療方針について慎重な検討を要す。