特集 婦人科がん機能温存治療のすべて
機能温存治療と女性医学
高松 潔
1
,
小川 真里子
1東京歯科大学市川総合病院 産婦人科
キーワード:
子宮頸部腫瘍
,
子宮摘出術
,
子宮内膜腫瘍
,
死亡率
,
生殖器腫瘍-女性
,
卵巣
,
卵巣摘出術
,
女性の健康
,
閉経前
,
臓器温存療法
Keyword:
Hysterectomy
,
Mortality
,
Women's Health
,
Genital Neoplasms, Female
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Premenopause
,
Endometrial Neoplasms
,
Ovariectomy
,
Ovary
,
Organ Sparing Treatments
pp.783-790
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021247654
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機能温存治療はQOLを維持させることから、女性医学の考え方と一致する。特に卵巣機能温存は、卵巣欠落症状の発症リスクを低下させるのみならず、将来の各種疾患発症リスク、さらには寿命にも影響していることが知られている。悪性腫瘍の治療では根治性がまず考慮されるが、QOLの維持をも視野に入れた、エビデンスに基づくベネフィット/リスク評価と患者の希望も取り入れた対応により、日本においても安全かつ有効な機能温存治療が普及することを期待したい。
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