特集 新たながん治療戦略の鍵を握るPD-1抗体:がん免疫療法が、がんを制する
【第2部】PD-1抗体の臨床 非小細胞肺がんに対する抗PD-1抗体療法
朝尾 哲彦
1
,
藤原 豊
1国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科
キーワード:
免疫アジュバント
,
抗体依存性細胞毒性
,
臨床試験
,
肺癌-非小細胞
,
Nivolumab
,
Programmed Cell Death 1 Receptor
,
CD274抗原
,
Pembrolizumab
Keyword:
Adjuvants, Immunologic
,
Antibody-Dependent Cell Cytotoxicity
,
Carcinoma, Non-Small-Cell Lung
,
Clinical Trials as Topic
,
Programmed Cell Death 1 Receptor
,
B7-H1 Antigen
,
Nivolumab
,
Pembrolizumab
pp.1049-1053
発行日 2014年9月22日
Published Date 2014/9/22
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PD-1レセプターはリンパ球の活性化を抑制する免疫チェックポイント分子の 1つで,そのリガンドである PD-L1とともに PD-1/PD-L1経路を形成している. PD-L1は肺がんをはじめとした悪性腫瘍でも発現が見られる. PD-L1の発現により腫瘍に対する T細胞の免疫応答が低下することから, PD-1/PD-L1経路を遮断することで腫瘍に対する免疫応答を活性化させ,抗腫瘍効果が発揮されることが期待される.そのため,近年 PD-1抗体や PD-L1抗体が開発され,非小細胞肺がん( NSCLC)においても有望な結果が示されている.
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