特集 一から学びなおす 婦人科がん化学療法有害事象の管理
腎・膀胱障害
利部 正裕
1
,
苫米地 英俊
,
馬場 長
1岩手医科大学 医学部産婦人科学講座
キーワード:
Cisplatin
,
抗腫瘍剤
,
生殖器腫瘍-女性
,
タンパク尿
,
投薬計画
,
膀胱疾患
,
Bevacizumab
,
腎機能障害
,
補液療法
,
分子標的治療
Keyword:
Urinary Bladder Diseases
,
Antineoplastic Agents
,
Drug Administration Schedule
,
Bevacizumab
,
Genital Neoplasms, Female
,
Proteinuria
,
Cisplatin
,
Fluid Therapy
,
Molecular Targeted Therapy
,
Renal Insufficiency
pp.161-164
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020137215
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婦人科がん化学療法の有害事象管理において注意しなくてはいけない事項の1つに、腎・膀胱障害がある。婦人科がん化学療法のkey-drugとして用いられてきたシスプラチンを代表する白金製剤に腎毒性があることから、その対策を婦人科腫瘍医は以前から行ってきた。入院ではなく外来化学療法が主流となった現在、シスプラチン使用時も大量補液ではなくshort hydration法が用いられている。また、ベバシズマブ使用時の蛋白尿も無視できない有害事象である。本稿では白金製剤および分子標的治療薬の腎有害事象管理について解説する。
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