消化器がん診療の最前線 適切な診療を行うためのエッセンス よりよい診療を行うために
臓器障害例に対する治療
増田 淳
1
,
陶山 浩一
,
尾崎 由記範
,
三浦 裕司
,
高野 利実
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 臨床腫瘍科
キーワード:
Fluorouracil
,
抗腫瘍剤
,
腫瘍
,
投薬計画
,
Paclitaxel
,
Capecitabine
,
Gemcitabine
,
Irinotecan
,
Oxaliplatin
,
TS-1
,
禁忌(治療)
,
服薬管理
,
Bevacizumab
,
肝機能障害
,
腎機能障害
Keyword:
Bevacizumab
,
Capecitabine
,
Antineoplastic Agents
,
Fluorouracil
,
Drug Administration Schedule
,
Neoplasms
,
Paclitaxel
,
Hepatic Insufficiency
,
Renal Insufficiency
,
Medication Therapy Management
,
Oxaliplatin
,
Irinotecan
,
Gemcitabine
pp.629-633
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015009006
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多くの抗がん剤は肝臓もしくは腎臓で代謝されるため,肝腎機能障害が存在する場合には適切な用量調節が必要とされる.肝腎機能障害が化学療法の代謝とクリアランスに与える影響は予測しづらい.用量調節時には,肝腎機能障害の原因と程度に加えて,基礎疾患,PS,化学療法による感染症や合併症のリスク,その他毒性の潜在的リスク,がんのタイプ,治療強度の重要性,治療の目的(治癒,緩和)を考慮する必要性がある.過度の減量は治療強度の低下を招き,不十分な減量は,過度の毒性を招く.消化器がん患者への主要な化学療法における推奨用量調節と注意事項を示す.
©Nankodo Co., Ltd., 2014