特集 一から学びなおす 婦人科がん化学療法有害事象の管理
肺障害
松元 隆
1
1愛媛大学 医学部産科婦人科
キーワード:
抗腫瘍剤
,
生殖器腫瘍-女性
,
肺疾患-間質性
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Genital Neoplasms, Female
,
Lung Diseases, Interstitial
pp.133-137
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020137211
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現在、婦人科がんに対する分子標的薬としては、ベバシズマブ(アバスチン)とオラパリブ(リムパーザ)が承認されているが、今後、各種免疫チェックポイント阻害薬やPARP阻害薬やチロシンキナーゼ阻害薬などの分子標的薬も保険承認されると予想され、われわれ産婦人科医も薬剤性肺障害を経験することが多くなるであろう。薬剤性肺障害には致死的な症例も含まれているため、呼吸器内科専門医との密な連携のもとに診療にあたることが必要である。世界に先駆けて優先審査により日本で承認されたゲフィチニブ(イレッサ)の発売直後、薬剤性肺障害により死亡する患者が続出した事実をわれわれは決して忘れてはならない。
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