特集 変わる婦人科がん薬物治療-免疫チェックポイント阻害薬・PARP阻害薬を中心に-
副作用マネジメント 免疫チェックポイント阻害薬
島 英里
1
,
吉原 弘祐
,
榎本 隆之
1新潟大学 大学院医歯学総合研究科産婦人科
キーワード:
重症筋無力症
,
甲状腺機能低下症
,
生殖器腫瘍-女性
,
免疫系疾患
,
肺疾患-間質性
,
リスク評価
,
Guillain-Barre症候群
,
Pembrolizumab
,
免疫チェックポイント阻害剤
Keyword:
Hypothyroidism
,
Immune System Diseases
,
Myasthenia Gravis
,
Genital Neoplasms, Female
,
Risk Assessment
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Guillain-Barre Syndrome
,
Immune Checkpoint Inhibitors
,
Pembrolizumab
pp.1333-1337
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022027108
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2018年に免疫チェックポイント阻害薬ペムブロリズマブが高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)固形がんの新たな治療選択肢となった。MSI-Hは婦人科がんで頻度が高いと報告され、産婦人科医が免疫チェックポイント阻害薬を利用する機会が増えつつある。しかし、免疫チェックポイント阻害薬は、これまでの抗悪性腫瘍薬とは全く異なる副作用プロファイルを有し、特に免疫関連有害事象(irAE)を引き起こす。irAEは症状や発症時期が多彩であるが、早期発見が重要で、その多彩な症状に対して全科横断的な対応が求められる。本稿では、免疫チェックポイント阻害薬の副作用とそのマネジメントにつき概説する。
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