症例
鼠径部子宮内膜症に由来する類内膜癌の1例
横川 裕亮
1
,
今西 俊明
,
横川 裕美
,
小野 元紀
,
山口 彩華
,
高木 緑
,
戸田 文香
,
高木 靖
1諏訪赤十字病院
キーワード:
腫瘍多剤併用療法
,
子宮内膜症
,
腫瘍再発
,
リンパ行性転移
,
超音波診断
,
鼠径部
,
X線CT
,
アジュバント放射線療法
,
類内膜癌
,
PET-CT検査
,
PC Protocol
Keyword:
Radiotherapy, Adjuvant
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Ultrasonography
,
Lymphatic Metastasis
,
Positron Emission Tomography Computed Tomography
,
Groin
,
Carcinoma, Endometrioid
,
Endometriosis
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Tomography, X-Ray Computed
,
PC Protocol
pp.99-103
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020105754
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例は69歳、右鼠径のヘルニア嵌頓を鑑別し、鼠径部腫瘤摘出術で子宮内膜症由来の類内膜癌と診断された。追加手術で右外鼠径上リンパ節転移を認め、放射線療法を追加したが、1年後に再発し再手術後4年は無再発生存中である。女性の鼠径部腫瘤のうち子宮内膜症は6.4%で、内膜症全体の0.6%とまれであり、悪性化の報告は過去に12例のみである。鼠径部腫瘤では鼠径ヘルニアとの鑑別が必要であり、問診や理学的所見のみならず画像検査も重要である。
Copyright© 2020 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.