Special feature 新型コロナを経て見直す 隔離予防策—手指衛生と接触予防策
■病原体別接触予防策の実際 ❷クロストリディオイデス・ディフィシル
水谷 哲
1
,
寺地 つね子
2
1大阪警察病院感染管理センター センター長
2大阪警察病院感染管理センター 副センター長・感染管理認定看護師
pp.206-211
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000488
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クロストリディオイデス・ディフィシル(以下CD)は,腸管のような嫌気的環境(酸素の少ない環境)では増殖可能な栄養細胞の状態でいるが,宿主体外では,酸素や乾燥等の影響を受け芽胞(菌が身を守るために殻を形成して中に逃げ込む:シェルターの働き)に変化し休眠状態となる。芽胞になることで酸素,乾燥,薬剤などに耐性を獲得して,環境で5ヵ月以上長期生存することが可能となる。
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