特集 小児の下痢をもっと知ろう!
Ⅲ.下痢を呈するおもな疾患
クロストリジオイデス・ディフィシル腸炎
梶 恵美里
1
1大阪医科薬科大学小児科学教室
キーワード:
C. difficile腸炎
,
C. difficile感染症(CDI)
,
偽膜性大腸炎
Keyword:
C. difficile腸炎
,
C. difficile感染症(CDI)
,
偽膜性大腸炎
pp.577-581
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001625
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SUMMARY
▷2歳未満の小児では便中のClostridioides difficile(C. difficile)検出は保菌を示している可能性が高いため,下痢症状のない児に検査を提出するべきではない.
▷C. difficileの存在や毒素産生を検出する便検査はいずれもC. difficile感染症(CDI)とC. difficile保菌を区別することはできない.
▷抗菌薬使用,入院,悪性腫瘍,臓器移植,炎症性腸疾患,胃瘻または空腸瘻のチューブの存在が小児におけるCDIの危険因子である.

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