Special feature カテーテル関連血流感染症予防の最新知見
■おさえるべき血流感染予防の指針
❷SHEA/IDSA/APIC急性期病院における中心静脈ライン関連血流感染症予防のための戦略2022年update
川本 雄也
1
,
本田 仁
2
1藤田医科大学 感染症科 助教
2藤田医科大学 感染症科 教授
pp.14-20
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000441
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中心静脈カテーテルは重症患者に対する確実な輸液路として頻繁に使用されるデバイスである。一方,中心静脈カテーテルの留置によって生じる中心静脈関連血流感染症(central line–associated bloodstream infection:CLABSI)は特に集中治療領域では遭遇する機会の多い重要な医療関連感染症である。CLABSIの発症は医療費の増加,集中治療室滞在期間,在院日数,死亡率に大きな影響を与えることが知られており,CLABSIをいかに予防するかは非常に重要な課題である。本稿ではCLABSIの予防戦略を実践するためにCLABSIの発症機序に加え,2022年に改訂されたSociety for Healthcare Epidemiology of America(SHEA)のガイドラインを参考にしながら,CLABSI予防に関する最新の知見を述べる。
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