Special feature カテーテル関連血流感染症予防の最新知見
■血管内留置カテーテル管理のキモ
❶バンドル戦略
松島 由実
1
1社会医療法人畿内会岡波総合病院 看護部長
pp.21-25
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000442
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医療関連感染を低減するために,組織体制の整備やさまざまな手法による取り組みが行われている。また,感染対策に関する多くのガイドラインなどが公表され,よりエビデンスに基づいた対策が推進されるようになった。その一つに,エビデンスが明らかな感染対策をいくつかまとめて実施するケア・バンドル(以下バンドル)と呼ばれる手法がある。2003年頃から米国IHI(Institute for Healthcare Improvement:米国医療保健改善協会)で活用され始め,2007年に英国保健省(Department of Health)がIHIの資料をもとに作成した英国版のバンドルを公開した。つまり,ランダム化比較試験(RCT)で有効性が認められた3~5の手法を,単独ではなく束ねて(bundle)行うことにより,感染対策のより高い効果を得ようという考え方で,遵守する項目をチェックリスト化し,それを確認しながら処置やケアを確実に実践する方法である。
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