Special feature 施設・場面など特性に合わせた感染対策の工夫
❻クリニック勤務ICDによる感染対策改革
岡村 武彦
1
,
立松 正志
2
,
牛嶋 香弥乃
3
1クリニックサンセール清里泌尿器科 部長 ICD
2クリニックサンセール清里歯科 ICD
3社会福祉法人紫水会 総括看護主任
pp.114-119
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000385
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本に押し寄せる中で,地域中核病院の感染制御部部長であり,インフェクションコントロールドクター(ICD)でもある筆者が2020年3月に定年退職し,しばらくは同病院で感染対策チーム(ICT)活動も行っていたが,その1年後に自宅から比較的近いクリニックで本来の診療科である泌尿器科医として勤務した。もともと常勤の医師が2名で,プレハブを敷地内に建ててCOVID-19感染を疑う患者に対して発熱外来も行われていた。しかし,ICDの筆者からすると,とても満足のゆく状況ではなく,2人の常勤医師たちも感染対策などには十分な知識がなかったため,クリニック内でいつクラスターが発生してもおかしくない状態であった。筆者の所属するクリニックは複数のクリニックと介護老人保健施設からなる医療法人であり,複数の介護施設や保育園などの社会福祉法人から協力病院として,嘱託医及び産業医等の派遣を依頼されている。
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