Special feature 診療危機に立ち向かう新型コロナ対策マネジメント
■New perspective 新型コロナから生まれた新しい感染対策の視点
❸眼の防護への対応
-―眼を守る重要性を改めて見直す
美島 路恵
1
1東京慈恵会医科大学附属病院 感染対策部 副部長/師長
pp.131-135
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000227
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湿性生体物質の曝露から身を守るために個人防護具(PPE:Personal Protective Equipment)が用いられる。PPEには,手袋,ガウン(エプロン),マスク,フェイスシールドなどがあげられる。『隔離予防策のためのCDCガイドライン』においては,眼,鼻,口の防御として血液,体液,分泌物,排泄物の飛散やしぶきを作り出す可能性のある処置や患者ケアの間は,眼,鼻,口の粘膜を守るために必要に応じてマスク,ゴーグル,フェイスシールドを使用することが勧告されている。新型コロナウイルス感染症においても,標準予防策に追加して飛沫感染対策,接触感染対策の実施が求められることから,眼の防護具(ゴーグル,フェイスシールド,アイガード)の着用は重要である。本稿では眼の防護について解説していく。
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