Special feature 診療危機に立ち向かう新型コロナ対策マネジメント
■New perspective 新型コロナから生まれた新しい感染対策の視点
❶個人防護具不足・消毒薬不足への対応
小針 朱子
1
1公立大学法人福島県立医科大学附属病院 感染制御部 看護師長 感染管理認定看護師
pp.119-124
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000225
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染予防策は標準予防策に加え接触・飛沫感染予防策である1)。そのためには個人防護具(PPE:Personal Protective Equipment)の正しい着脱と適切なタイミングでの手指衛生が必須となる。しかし,COVID-19の世界的流行に伴い,本邦においても2020年1月から感染症患者の増加がみられ,当院(福島県立医科大学附属病院)では2月よりCOVID-19患者の受け入れを開始した。その後,PPEや消毒薬の需要が高まり,病院としてそれらを確保することが困難な時期があった。そこで,PPEや消毒薬の不足時における工夫や対応について考察する。
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