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特集 医療従事者のための感染予防――COVID-19流行を機会に見直す自分と仲間を守る職業感染予防技術
職業感染対策としての個人防護具
How to use personal protective equipment(PPE)as a measure for occupational infections
満田 年宏
1
Toshihiro MITSUDA
1
1東京女子医科大学感染制御科
キーワード:
医療関連感染
,
職業感染予防
,
個人防護具(PPE)
Keyword:
医療関連感染
,
職業感染予防
,
個人防護具(PPE)
pp.476-478
発行日 2021年5月8日
Published Date 2021/5/8
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27706476
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医療環境における職業感染対策のためには,個人防護具(PPE)を適切に使用する必要がある.PPEにはさまざまなタイプの仕様があり,使用する目的と防護する部位により製品を適切に選択する必要がある.PPEを院内採用する際には,規格・基準のあるものに関しては仕様を確認して製品を選ぶべきである.装着するPPEは,実施しようとしている医療行為別に変える必要があり,適切なPPEを選択できるようにしておく必要がある.呼吸器防護具としては,飛沫予防にはサージカルマスク(surgical mask),空気予防にはN95マスクと,さらに防護性を高めた電動ファン付き呼吸器防護具(powered air-purifying respirator:PAPR)がある.米国疾病予防管理センター(CDC)のガイダンスでは,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者がマスクをしていない場合に,対応した医療従事者が濃厚接触者とはならないようにするためには,最低限サージカルマスクと眼の保護具を装着していることが重要としている.
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