Special feature 院内でも在宅でも カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)の予防対策
■Epidemiology
カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)の疫学
-―全国サーベイランス・耐性菌動向から見えてくる現状
小川 順子
1
,
東郷 容和
2
,
山本 新吾
3
1医療法人協和会協立病院 感染管理室 感染管理認定看護師
2医療法人協和会協立病院 泌尿器科
3兵庫医科大学 泌尿器科/腎移植センター 主任教授
pp.105-110
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000033
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はじめに
サーベイランスシステムといえば,米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)が運営する全米医療安全ネットワーク(National Healthcare Safety Network:NHSN)が大御所であるが,本邦においても厚生労働省院内感染対策サーベイランス(Japan Nosocomial Infection Surveillance:JANIS)や日本環境感染学会の医療器具関連感染サーベイランス(Japanese Healthcare Associated Infections Surveillance:JHAIS)という全国的サーベイランスシステムが整備されている。それぞれのサーベイランスシステムにはそれぞれ特徴があるので,どのシステムに参加すればいいのか,どのベンチマークデータと比較すれば良いのか,自施設に合ったシステムを選択する必要がある。本稿では,JANISおよびJHAISが行っている疫学調査を中心に述べていきたい。
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