Special feature 院内でも在宅でも カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)の予防対策
■Basic 尿道留置カテーテル管理の最新エビデンス & テクニック
❶使用目的・留置期間・早期抜去の理論
-―「不適切」をなくすために
村松 有紀
1
,
山岸 由佳
2,4
,
三鴨 廣繁
3,5
1愛知医科大学病院 感染制御部 看護師長 感染管理認定看護師・感染症看護専門看護師
2愛知医科大学病院 感染制御部 副部長
3愛知医科大学病院 感染制御部 部長
4愛知医科大学病院 感染症科 教授(特任)
5愛知医科大学病院 感染症科 教授
pp.111-115
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000034
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はじめに
尿路感染は,医療関連感染の約40%を占め,その約80%が尿道留置カテーテル(以下,カテーテル)に由来している1,2)。カテーテルは,入院患者の15~25%に留置されているといわれる2)が,カテーテル挿入患者の21%が適切な理由なく留置され,そのうち41~58%は実際には不必要であることがわかっている3)。また,医療従事者の40%は患者にカテーテルが留置されているという認識がなく,そのことが不必要な長期留置の原因にも繋がっている4)。
尿路感染を予防するためには,カテーテルは適切な場合に限り挿入し,必要な場合であっても留置はできるだけ短期間にすることが推奨される。カテーテルの適応患者を判別すること,留置に関するアセスメントを実施することは非常に重要である。
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