特集 感染症ケアバンドル・チェックリスト
【感染症予防バンドル・チェックリスト】
尿道カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)の予防
栗山 明
1
1倉敷中央病院 総合診療科
キーワード:
尿道カテーテル
,
尿道カテーテル関連尿路感染症
,
CAUTI
,
予防
,
バンドル
Keyword:
尿道カテーテル
,
尿道カテーテル関連尿路感染症
,
CAUTI
,
予防
,
バンドル
pp.579-582
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200584
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尿道カテーテル関連尿路感染症(G1)
入院患者の15〜25%が,一時的に尿道カテーテルを留置される.尿道カテーテルに関連して発症する尿路感染症は,尿道カテーテル関連尿路感染症(CAUTI:catheter-associated urinary tract infections)と呼ばれ,入院期間の延長,死亡率の増加や医療費の増加に関連する.CAUTIは入院後発症のUTI(尿路感染症)の大部分を占めるだけでなく,医療関連感染症の約30%を占める.
私たちの医療行為のなかで使ったデバイスがCAUTI発症の原因になるため,CAUTIは医原性の要素がある.さらに,尿道カテーテルを留置する患者は侵襲的な処置を受けたり,重症であったりするため,そのような患者に与えるCAUTIの影響は甚大である.尿道カテーテルの適切な操作を行うだけでなく,必要な患者に尿道カテーテルを置く,不要な尿道カテーテルは抜く,という医療者の意識が大切である.
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