特集 再生処理と単回使用器材(SUD)のパラダイムシフト
特殊構造器材の管理 再生処理かSUDかの選択を含めて 歯科・口腔外科および耳鼻咽喉科
金澤 悦子
1
1東北大学病院 材料部
キーワード:
機器の汚染
,
口腔外科
,
根管治療
,
滅菌
,
歯科学
,
歯科高速切削機器
,
歯科用器具
,
歯周療法
,
耳鼻咽喉科学
,
機器の洗浄
,
スケーラー
,
トレー(印象用)
,
リーマー
Keyword:
Dental Instruments
,
Dental High-Speed Equipment
,
Dentistry
,
Equipment Contamination
,
Otolaryngology
,
Periodontics
,
Root Canal Therapy
,
Sterilization
,
Oral Surgical Procedures
pp.129-133
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2018221856
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器材の特徴
歯科・口腔外科および耳鼻咽喉科では,主に口腔顎顔面や耳鼻咽喉科領域が治療の対象である。この領域は通常のセッシや剪刃・止血鉗子等の一般器材の他に,根管治療に使用する器材(図1)や切削に使用する器材(図2)等,口腔内で使用する印象トレー器材(図3)や歯周治療用器材(図4)等があり,鋭利で繊細かつ緻密な構造の器材が数多く,種類や形状も多種多様である。そのため,患者に使用される器材を介して医療従事者や滅菌供給業務を行う職員が穿刺による受傷や曝露をしやすい状況にあること,切削器材の付着物除去作業やエアーの使用によるエアロゾル発生(空気中に飛散する粉塵やミスト状になった液体)により感染リスクの増大が考えられることから,取り扱いには細心の注意が必要である1)。
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