特集 呼吸器領域の抗菌薬の使い方 - 最新エビデンスから導く基本と応用
慢性呼吸器症状における抗菌薬の使い方 肺結核 検査と治療のピットフォールを踏まえて
鈴木 克洋
1
1国立病院機構近畿中央胸部疾患センター
キーワード:
Isoniazid
,
Rifampicin
,
喀痰
,
化学物質誘発肝障害
,
血清学的検査
,
呼吸器徴候と症状
,
多剤併用療法
,
結核-肺
,
薬物相互作用
,
細菌薬剤耐性
,
服薬アドヒアランス
,
インターフェロンガンマ遊離試験
,
塗抹標本
Keyword:
Drug Interactions
,
Drug Therapy, Combination
,
Isoniazid
,
Rifampin
,
Serologic Tests
,
Signs and Symptoms, Respiratory
,
Sputum
,
Tuberculosis, Pulmonary
,
Drug Resistance, Bacterial
,
Medication Adherence
,
Interferon-gamma Release Tests
,
Chemical and Drug Induced Liver Injury
pp.209-214
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2019012932
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肺結核と鑑別が大切なのは、肺炎と肺非結核性抗酸菌症である。喀痰抗酸菌塗抹陰性は抗酸菌症を完全に否定するものではない。またインターフェロンγ放出試験陰性でも実臨床では結核の可能性が20%以上残る。肺結核は多剤併用化学療法で治癒できる疾患である。しかし薬剤耐性、薬剤副作用、薬剤アドヒアランスの3点が臨床医を悩ませてきた。耐性薬剤を誘導しないように、必ず有効薬を2剤以上投与するのが基本原則である。高齢者結核が増加しており、薬剤副作用と相互作用の対策が重要性を増している。
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