日本看護協会
常任理事のマンスリー通信
吉川 久美子
1
,
井本 寛子
1
,
木澤 晃代
1
,
田母神 裕美
1
,
松本 珠実
1
,
橋本 美穂
1
1日本看護協会 常任理事
pp.10-11
発行日 2025年3月20日
Published Date 2025/3/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000001976
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- 文献概要
ICTを活用した地域医療提供体制
2月初旬に、秋田県横手市のクリニックを訪問し、ICTを活用した地域医療提供体制の実際についてお話を聞きました。当日は大寒波の到来で、日本海側の地域では豪雪という状況でした。幸い秋田新幹線も在来線も運行されていましたが、雪が降り積もり、道路の判別もできない状況で、安全に訪問診療・訪問看護を実施する厳しさを知りました。電子カルテを共有し、地域のクリニックや訪問看護事業所、薬局、介護施設等による情報連携や相談体制等の仕組みがつくられていました。さらにICTの活用により、地域全体を一つの病院として捉え、在宅患者を入院患者のように診ることができるとのお話とともに、地域医療は訪問看護師が頼りであり、ナース・プラクティショナー(仮称)や特定行為研修修了者が訪問看護に携わることの必要性についてもお聞きしました。これからの時代、看護師はDXを駆使し、患者・家族へのケア時間を生み出す必要があります。すでに地域ではかなり先駆的な取り組みが進んでいました。
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