【連載】N.Focus
認知症治療薬「レカネマブ」治療と看護―患者・家族の語りから
島橋 誠
1,2
1社会医療法人大雄会 総合大雄会病院
2総合看護管理室/認知症看護認定看護師
pp.31-37
発行日 2024年8月5日
Published Date 2024/8/5
DOI https://doi.org/10.32181/cc.0000001261
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新しい作用機序を持つ、アルツハイマー病(以下:AD)による軽度認知障害(以下:MCI)および軽度認知症の治療薬であるレカネマブ(製品名:レケンビ)が、2023年12月20日に発売されました。20余年、この領域の研究が停滞していたこともあり、当事者とその家族にとって朗報であることに違いはありません。一方で、レカネマブ治療に不安を感じたり、緊張したりする人も多くいます。そのため、看護職には当事者や家族の気持ちをくみ取り、専門医や診療放射線技師などからの説明で理解できていない部分を補足説明したり、少しでもリラックスできる環境を整えるなどの配慮が求められます。本稿では、レカネマブの適応効果、使い方、副作用などを説明するとともに、この新しい治療における看護の創造について述べます。
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