特集 家族のみつめ方・支え方
家族のリアリティ—「家族の語り」からケアを拓く
柳原 清子
1
1日本赤十字武蔵野短期大学
pp.505-511
発行日 2000年6月1日
Published Date 2000/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903481
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はじめに
ここ10年ぐらいの医療者の講演やマスメディアでの発言には,「患者さんおよびご家族は」と,家族が患者と並列の主語で話されることが多くなってきている.家族の存在が臨床で強く意識されてきている証拠であろう.その一方で「家族がわからない」ととまどい,家族を理解するには何か特別な方法や技術が必要なのか,と模索する看護職の姿も見受けられる.
そもそも臨床において,家族はどのように位置づけられるのであろうか.
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