コミュニティケア 26巻9号 (2024年8月発行)

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特集　多職種連携の土台を築く

扉 26巻9号 , 2024年8月 , pp.5-5

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地域包括ケアの提供に多職種連携が欠かせないことは言うまでもありません。しかし、「各職種の専門性を生かしきれない」「連携が必要という意識を共有できない」など、依然として連携がうまくいかない現実があるのではないでしょうか。

〈論考1〉

多職種連携の理念酒井　郁子 26巻9号 , 2024年8月 , pp.6-12

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複雑化・困難化する健康問題と、医療専門職教育の高度化に伴って、さまざまな職種同士の連携のあり方に更新が必要な時代が来ています。本稿では、専門職連携実践（IPCP）の概念をもとに、これからの「コミュニティケア」のあり方について考察します。

〈論考2〉

なぜ多職種連携は実現が難しいのか―心情面の課題から考える髙倉　恭子 26巻9号 , 2024年8月 , pp.13-16

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多職種との連携がうまくいかない理由の1つに、情緒的コミュニケーションの少なさや過度の気兼ねといった心情面の課題があると考えられます。誰もが抱く感情を起因とする問題について整理し、「自職種を省みる」コンピテンシーの重要性を述べます。

〈報告1〉

多職種多機関連携のためにカンファレンスを活用する佐藤　直子 26巻9号 , 2024年8月 , pp.17-20

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地域での暮らしを支えるために他職種との連携は必須ですが、それぞれ考え方や価値観は異なります。考えの共有と理解促進を目的としたカンファレンスを活用し、病院との連携レベルを向上させた事例を紹介します。

〈報告2〉

地域包括支援センターと一緒に開催する多職種が集う勉強会福惠　節子 26巻9号 , 2024年8月 , pp.21-24

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共通の課題を持つ多職種が勉強会に集えば、互いの職域への学びから顔が見える関係が生まれ、よりよい協働のきっかけになります。13年にわたる牛久市訪問看護事業所連絡会の実績から、勉強会を通した多職種の連携を振り返ります。

〈関連論考〉

リハビリテーション専門職と訪問看護師の連携を考える古薗　弘隆 26巻9号 , 2024年8月 , pp.25-29

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在宅療養者の多様な目的やニーズに柔軟に対応するため、訪問看護師とリハビリテーション専門職はどのように連携していくべきか。現状の問題点を明らかにした上で、その解決策について筆者の考えを紹介します。

COLUMN　宮子あずさの気まぐれコラム（45）

3割の壁を超えると…… 宮子　あずさ 26巻9号 , 2024年8月 , pp.4-4

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精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります

COLUMN

ニュース手帳株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンGem Med 編集部 26巻9号 , 2024年8月 , pp.2-3

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介護保険や在宅ケアをはじめとする保健・医療・福祉の1カ月の主なニュースをコンパクトにまとめました。国や自治体、現場の “今” の動きが短時間でわかるコーナーです。

COLUMN　Book Selection

新刊書籍のご紹介 26巻9号 , 2024年8月 , pp.48-48

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エキスパートの解説で「急変対応のポイント」がよくわかる

SNSで大人気・看護師はやさんのイラスト満載で楽しく学べる

【連載】訪問の合間に一句詠んでみる　訪問看護 “泣き笑い” 川柳（168）

心不全　怠けるくらいが　ちょうどいい東田　雪絵 26巻9号 , 2024年8月 , pp.30-30

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日々、いろいろなことが起こる訪問看護の現場で感じたことを川柳にして一句お詠みいただき、自ら解説していただきます。

【連載】N.Focus

認知症治療薬「レカネマブ」治療と看護―患者・家族の語りから島橋　誠 26巻9号 , 2024年8月 , pp.31-37

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新しい作用機序を持つ、アルツハイマー病（以下：AD）による軽度認知障害（以下：MCI）および軽度認知症の治療薬であるレカネマブ（製品名：レケンビ）が、2023年12月20日に発売されました。20余年、この領域の研究が停滞していたこともあり、当事者とその家族にとって朗報であることに違いはありません。一方で、レカネマブ治療に不安を感じたり、緊張したりする人も多くいます。そのため、看護職には当事者や家族の気持ちをくみ取り、専門医や診療放射線技師などからの説明で理解できていない部分を補足説明したり、少しでもリラックスできる環境を整えるなどの配慮が求められます。本稿では、レカネマブの適応効果、使い方、副作用などを説明するとともに、この新しい治療における看護の創造について述べます。

訪問看護車輛の駐車許可申請に関する改善要望について平原　優美 26巻9号 , 2024年8月 , pp.39-44

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車での緊急訪問を行うことの多い訪問看護師にとって、長年の問題となっていた「駐車許可申請」。2024年2月、内閣府の規制改革推進会議において議題として取り上げられ、これまでも要望を出し続けていた日本訪問看護財団は、4月に緊急で訪問看護ステーション等を対象としたアンケート調査を行いました。本稿ではこれまでの経緯とアンケート調査結果、今後の動きについて述べます。

【連載】だから面白い訪問看護管理（21）

問題リストの共有から始まる医療・介護連携林　啓子 26巻9号 , 2024年8月 , pp.38-38

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大学教授から転身し「らふえる訪問看護ステーション」を開設。10年を経た今、訪問看護の未来を見すえて管理者としての思い・考えを語っていただきます。

【連載】〈新連載〉精神科訪問看護へようこそ（1）

その人なりに暮らしていく川下　貴士 26巻9号 , 2024年8月 , pp.45-47

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病棟から精神科訪問看護に飛び込んだこころさんが、看護大学で働くカワウソ先生との対話を通して在宅の精神科看護を学び、成長していく物語です。

【連載】基礎から学ぶ！　事例でわかる！　訪問看護ステーションの事業承継（15）

M＆Aプラットフォームの活用について坪田　康佑 26巻9号 , 2024年8月 , pp.49-52

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経営者の高齢化等により注目されている事業承継。成功させるにはいくつかのポイントがあります。本連載では、事業承継とは何か、事業承継の流れ・留意点などの基礎知識を解説し、実際の支援事例を紹介します。

【連載】患者の望む在宅療養を実現する退院支援「PASセルフケアセラピィ」の活用（8）

最新セルフケアプログラム⑥　作業同盟と治療的援助関係宇佐美　しおり 26巻9号 , 2024年8月 , pp.54-57

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オレム・アンダーウッドのセルフケアプログラムの実践技法を再体系化した最新セルフケアプログラムの概要と援助関係の展開方法、「PASセルフケアセラピィ」の活用法について紹介します。

【連載】困難ケースを解決する　スペシャリストの実践知（44）

［腹膜透析］腹膜透析を導入し自宅退院後に不安が増強した女性へのかかわり松尾　健一郎 26巻9号 , 2024年8月 , pp.58-61

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各分野のスペシャリストによる看護実践の過程から、困難事例への視点や日々の実践に役立つケア・コミュニケーションのポイント、スキルを学びます。

【連載】行動変容をそっと促す　ナッジを使ったアプローチ（26）

会議での発言と参加を促すナッジ竹林　正樹 , 大浦　誠 26巻9号 , 2024年8月 , pp.62-64

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ナッジとは、人の心理特性に沿って望ましい行動へと促す設計のこと。ゲストスピーカー・医療職のタマゴたちとともに、看護・介護に役立つヒントを示します。

【連載】職員が辞めない組織をつくる！（23）

中間管理職を育成する横山　郁子 26巻9号 , 2024年8月 , pp.65-67

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訪問看護ステーションや高齢者ケア施設の管理者が抱える課題を浮き彫りにし、どうしたら職員が辞めない組織づくりができるのかについて指南します。

【連載】地域で活動する薬剤師が解説！　おくすりガイド（17）

白内障の治療に使用する点眼薬坂本　直大 26巻9号 , 2024年8月 , pp.69-71

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多くの在宅療養者が服用している治療薬を中心に、副作用とその兆候、保管・管理方法、効果時間・代謝、注意点などを、事例を交えながら解説します。

日本訪問看護財団からのお知らせ

「財団設立30周年記念事業訪問看護サミット2024」開催のお知らせ髙橋　洋子 26巻9号 , 2024年8月 , pp.72-73

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　当財団は2024年12月8日に設立30周年の記念すべき節目を迎えます。これまで財団をご支援いただいた皆さまとともに30周年をお祝いし、さらなる訪問看護の発展の契機にしたいと思い、本年11月30日に対面での「訪問看護サミット2024」を4年ぶりに開催いたします。

全国訪問看護事業協会からのお知らせ

令和6年度都道府県訪問看護ステーション連絡協議会交流会を開催中島　朋子 26巻9号 , 2024年8月 , pp.74-75

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　当協会では毎年、都道府県訪問看護ステーション連絡協議会交流会（以下、交流会）を開催しています。今年度は6月21日に品川フロントビル（東京）において、令和6年度交流会を開催しました。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、2019年から昨年まではオンラインで実施してきましたが、今年度は5年ぶりに集合型での開催となり、44都道府県の訪問看護ステーション連絡協議会関係者、当協会役員ら約65名が参加しました。交流会では下記のとおり、有意義な情報共有と白熱した意見交換の機会を持つことができました。

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目次 26巻9号 , 2024年8月 , pp.1-1

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BOOKS 26巻9号 , 2024年8月 , pp.76-76

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編集部行きFAXシート 26巻9号 , 2024年8月 , pp.77-77

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バックナンバー & 年間購読のご案内 26巻9号 , 2024年8月 , pp.78-79

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次号予告／編集後記 26巻9号 , 2024年8月 , pp.80-80

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基本情報

コミュニティケア
26巻9号
(2024年8月発行)

電子版ISSN：2437-0150 印刷版ISSN：2758-0008 日本看護協会出版会

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