技術講座
細胞診におけるギムザ標本作製の秘訣
大久保 文彦
1
1九州大学病院 病理診断科・病理部
pp.173-179
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt53020173
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◎ギムザ染色はどこでも・誰でも実施できる染色方法であるが,標本作製や染色液の管理が染色結果に影響する.
◎体腔液の標本作製は,基本は引きガラス法で作製し,塗抹面の引き終わりはスーッと上げ,止めることはしない.
◎穿刺吸引検体で悪性リンパ腫などの造血器腫瘍を疑う場合は,圧挫法を選択する.
◎耳下腺腫瘍では間質性粘液や基底膜物質の確認のために,メイギムザ染色が必須である.
◎脳脊髄液中の有核細胞数が正常範囲でも,腫瘍細胞が出現することがある.
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