臨床検査のピットフォール
細胞診ギムザ染色標本の観察—メタクロマジーを示す物質に注意!
畠 榮
1
1神戸常盤大学保健科学部医療検査学科
pp.645-649
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206874
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はじめに
細胞診検査では,パパニコロウ(Papanicolaou)染色の他にギムザ(Giemsa)染色が併用されることが多い.ギムザ染色は,血液・リンパ球系細胞の観察を目的として広く用いられているが,その他の検体においても種々の利点があり,細胞診断に有用な情報が得られることも多い.今回は,細胞診ギムザ染色標本でメタクロマジーを示す物質に焦点をあて,解説する.
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