特集 自信がもてる! 血管へのアプローチ―採血と静脈路確保
(Chapter 01)採血,静脈路確保にあたっておさえておきたい基本
(Section 04)医療者のリスクとその予防 3)針刺し対策,発生時の対処
吉川 徹
1,2
,
細見 由美子
2,3
1独立行政法人 労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 労働衛生に関するWHO協力センター
2一般社団法人 職業感染制御研究会
3国際医療従事者安全センター日本支部
pp.1349-1354
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/mt52131349
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✔採血・静脈路確保時における針刺しは,6割が使用後に発生する.対策としては① 「リキャップ」の禁止,② 注射針専用の廃棄容器などの適切な配置と活用,③ 診療状況などの必要に応じての針刺し防止に配慮した安全器材の活用,等が必要である.
✔採血関連の針刺し防止のためには ① 採血環境の整備,② 適切な採血器具の選択,③ 適切な採血方法の選択,④ 標準採血法手順の順守,⑤ 採血手技の習熟,⑥ 針刺しリスク場面の話し合い,などが重要である.
✔血液媒介病原体(HBV,HCV,HIV)への曝露後対応手順については,日本環境感染学会などのガイドライン等を参照する.
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