今月の主題 採血
合併症・事故
採血時の針刺し切創とその予防
吉川 徹
1,2
Toru YOSHIKAWA
1,2
1財団法人労働科学研究所研究部
2職業感染制御研究会
キーワード:
リキャップ
,
耐刺通性廃棄容器
,
安全器材
Keyword:
リキャップ
,
耐刺通性廃棄容器
,
安全器材
pp.311-316
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100051
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医療従事者の健康と安全を確保する視点から,採血時の針刺しによる職業感染の防止に包括的に取り組む.採血時の針刺しの8割以上が,採血器材の使用後に発生していることから,使用済みの注射針に再びキャップをするいわゆる「リキャップ」を禁止し,注射針専用の耐刺通性廃棄容器などを適切に配置するとともに,診療状況等必要に応じて,針刺しの防止に配慮した安全器材の活用を検討する.B型肝炎ワクチン接種を受け,職業感染リスクを減ずる視点からも手袋を着用しての採血を推奨する.〔臨床検査 50:311-316,2006〕
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