最新版! 摂食嚥下機能評価―スクリーニングから臨床研究まで
26.膠原病における摂食嚥下機能評価
大橋 美穂
1
,
青柳 陽一郎
2
1日本医科大学付属病院リハビリテーション科
2日本医科大学大学院医学研究科リハビリテーション学分野
キーワード:
膠原病
,
免疫介在性壊死性ミオパチー
,
嚥下造影検査
,
咽頭高解像度マノメトリー
Keyword:
膠原病
,
免疫介在性壊死性ミオパチー
,
嚥下造影検査
,
咽頭高解像度マノメトリー
pp.824-830
発行日 2026年7月15日
Published Date 2026/7/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr035080824
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
疾患・病態の特徴
膠原病は全身性の自己免疫性炎症疾患であり,結合組織を標的として多臓器に病変をきたすという特徴がある.代表的な疾患としては皮膚筋炎・多発性筋炎,シェーグレン症候群,全身性強皮症,全身性エリテマトーデス,関節リウマチがある.膠原病では,運動器・肺・腎・皮膚等の器官障害に加え,摂食嚥下機能への影響が臨床上しばしばみられる.
中でも皮膚筋炎・多発性筋炎は,骨格筋に自己免疫性の炎症が生じる疾患であり,四肢近位筋群や嚥下関連筋に筋力低下をきたすことが特徴である.筋炎による筋力低下は咽頭収縮筋や舌,軟口蓋にしばしば波及し,咽頭残留や誤嚥,窒息をきたし得る 1).さらに,食道入口部の開大障害,食道蠕動運動の低下がみられることもある 2).皮膚筋炎・多発性筋炎では18〜94% 1, 3, 4)に自覚症状を含めた嚥下障害を認めると報告されており,発症初期から重篤な嚥下困難を呈する例もある.

Copyright© 2026 Ishiyaku Publishers,Inc. All Rights Reserved.

