Japanese
English
臨床統計
皮膚科入院患者におけるMRSA感染
MRSA Infection of Patients in the Dermatological Ward at Yokohama City University Hospital
森口 暢子
1
,
石井 則久
1
,
奥山 さなみ
1
,
伝寶 憲一
1
,
中嶋 弘
1
,
川口 博史
2
Nobuko MORIGUCHI
1
,
Norihisa ISHII
1
,
Sanami OKUYAMA
1
,
Kenichi DENPOU
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
,
Hiroshi KAWAGUCHI
2
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
2国立相模原病院皮膚科
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
2Division of Dermatology, Sagamihara National Hospital
キーワード:
黄色ブドウ球菌
,
MRSA
,
院内感染
,
感染対策
Keyword:
黄色ブドウ球菌
,
MRSA
,
院内感染
,
感染対策
pp.959-962
発行日 1993年10月1日
Published Date 1993/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901020
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1991年7月(病院開設時)から1992年10月までの16カ月間における横浜市立大学医学部附属病院皮膚科入院患者のMRSA感染をまとめた.患者数は20名で全入院患者の7.7%であった.うち浅在感染症は80%と大部分を占めていた.腫瘍に伴う潰瘍,褥瘡など皮膚欠損部からの検出頻度が高かった.浅在性感染症の治療は消毒剤,外用抗生剤などにより比較的容易であったが,院内感染の有力な感染源となると思われた.易感染者では,皮膚病巣からの除菌が困難であり,また深在性感染症を併発したときには死因となる可能性が示唆された.感染源を同定すべく医療従事者の保菌調査を行ったが,MRSA感染患者との関連はみられなかった.医療従事者の努力によりMRSA感染は減少した.
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