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特集 高齢者・脳障害者の自動車運転再開・停止の判断と支援
自動車教習所と連携した運転再開支援
Support for Resumption of Driving in Cooperation with Driving Schools
佐藤 卓也
1
Takuya Satou
1
1新潟医療福祉大学リハビリテーション学部言語聴覚学科
キーワード:
自動車運転再開支援
,
自動車教習所
,
実車評価
,
構内評価
,
路上評価
Keyword:
自動車運転再開支援
,
自動車教習所
,
実車評価
,
構内評価
,
路上評価
pp.478-489
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr034050478
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内容のポイント Q&A
Q1 運転再開支援の流れは?
初期治療とリハビリテーション介入を経て病状が落ち着いてきた段階で,生活背景として運転が必要であり再開を希望する人を対象として運転再開評価およびリハビリテーションが開始される.院内評価・リハビリテーション,自動車教習所での実車評価を行い,主治医が総合的に判断して診断書を作成し免許センターの臨時適性検査で再開可否の判断を仰ぐ.
Q2 新潟県における自動車教習所等の連携は?
医療機関の「障害と自動車運転に関する研究会」と新潟県指定自動車教習所協会,および新潟県運転免許センターの3者が連携して情報共有を行っている.実車評価の内容は全県下で統一したものを使用している.流れとしては,患者本人ではなく医療機関から自動車教習所に実車評価の依頼・予約を行い,事前の情報提供を丁寧に行う.当日は本人・家族で実車評価に向かう.セラピストの帯同はコロナ禍以降ほとんど行われていない.教習所からは本人と医療機関の双方に評価結果が伝達される.
Q3 自動車教習所との連携のポイントは?
自動車教習所との連絡等は密に行う.また事前の情報提供は平易な表現で丁寧に行うことが重要である.自動車教習所からも結果のフィードバックが徹底して行われる.
Q4 最近の課題は?
教習所の繁忙期や冬季には実車評価がタイミングよく行えない点が課題として挙げられる.

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