Japanese
English
特集 誤嚥性肺炎とリハビリテーション
第1章 誤嚥性肺炎の予防
誤嚥性肺炎予防のための嚥下機能評価法:舌圧測定
Tongue pressure test
栢下 淳
1
Jun Kayashita
1
1県立広島大学地域創生学部
キーワード:
舌圧
,
肺炎
,
口腔機能低下症
Keyword:
舌圧
,
肺炎
,
口腔機能低下症
pp.635-639
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.32118/cr033070635
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
内容のポイント Q&A
Q1 舌圧測定は,どのような検査か?
舌の運動機能を舌圧として測定する検査である.舌圧計に接続しているバルーン状のプローブを口腔内に入れ,舌を使い口蓋にバルーンを押し付けることで舌圧が測定できる.できるだけ強い力でバルーンを押しつぶす時の測定値が最大舌圧値になる.
Q2 舌圧測定で何がわかるか?
口腔機能の1つである舌の運動機能を数値として表す.口腔機能低下症の1項目に30 kPa未満が該当する.低舌圧の場合,通常の形態の食事が飲み込めなくなったり,肺炎の発症率が高くなることが知られている.
Q3 誤嚥性肺炎予防のため舌圧測定をどのように活用すべきか?
舌圧が低い場合,肺炎の発症率が高くなる.リハビリテーション等で舌圧が改善することが知られているが,この効果を数値化するのが舌圧測定である.
Copyright© 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All rights reserved.