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特集 誤嚥性肺炎とリハビリテーション
第1章 誤嚥性肺炎の予防
口腔機能・口腔衛生
Oral Function and Oral Hygiene
松尾 浩一郎
1
Koichiro Matsuo
1
1東京医科歯科大学大学院地域・福祉口腔機能管理学分野
キーワード:
口腔機能
,
口腔衛生
,
Oral Health Assessment Tool(OHAT)
,
咀嚼嚥下機能
Keyword:
口腔機能
,
口腔衛生
,
Oral Health Assessment Tool(OHAT)
,
咀嚼嚥下機能
pp.610-617
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.32118/cr033070610
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内容のポイント Q&A
Q1 口腔機能・口腔衛生と誤嚥性肺炎との関連は?
口腔は,栄養摂取にとって重要な器官である一方で,全身感染症の原因となる病原菌の温床にもなりやすい場所である.口腔衛生環境の悪化が誤嚥性肺炎のリスクを高め,誤嚥性肺炎の治療のために経口摂取が止まると口腔環境は悪化する.口腔機能が低下すると咀嚼嚥下機能の低下から栄養摂取障害へと陥りやすくなる.
Q2 どのような口腔環境の管理が誤嚥性肺炎の予防に寄与するか?
窒息や誤嚥性肺炎等の重篤な合併症を予防し,安全な経口摂取を進めるためには,口腔衛生状態と口腔機能の維持や改善が不可欠である.口腔衛生管理には,適切な口腔アセスメントと医科歯科連携が重要となる.一方,口腔機能の定量的な評価と機能回復によって経口摂取機能の維持向上が望まれる.
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