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Q1小児用支援機器の特徴は?
成長発達期にある小児は身長,体重,運動発達,知的発達,障害の変化が著しいため,支援機器にはその変化に対応できるだけの調整機能と機器のバリエーションが求められる.また介助者にとっては支援機器への移乗,パッドやベルトの装着,角度やサイズの調節,移動,フレームの折り畳み等の操作と,介助動作を身体的な負荷が少なくかつ安全に行えることも重要である.
Q2支援機器を導入するポイントは?
対象となる小児のもつ障害の特性を十分に把握し,どのような運動発達や知的発達のレベルにあるかを見極め,さらに介助者のニーズと使用する環境を考慮に入れて支援機器の導入を考え,適切な機器を選択する.導入にあたっては対象児と介助者が適切に支援機器を使用できるようにインフォームドコンセントを行うことが重要である.
Q3適合調整のポイントは?
車椅子や座位保持装置の場合,対象児の身体寸法,体型,脊柱や四肢の変形,筋緊張,不随意運動等に対応した支持フレームを選択し,シートとバックサポートを採寸や採型によって個別に製作する.さらに障害の特性に対応したヘッドサポート,体幹サポート,フットサポートおよび各種ベルトを選択または製作する.身体の変形や筋緊張が強い場合は仮合わせをしながら,適切な姿勢になるまで修正や調整を加える.
Q4制度利用のポイントは?
補装具費支給制度に定められた種目の中から対象児に必要な機種,付属品,完成用部品等を選択することが一般的である.ただし特殊な機能をもつ車椅子や歩行器等で制度に定められた価格を超える場合は,差額を自己負担として支給されることがある.また高額な電動車椅子の場合でも,医師の意見書と機器の必要性が判定で認められた場合は特例補装具として支給されることがある.また18歳を超えると厚生相談所で判定を受ける必要がある.
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