リハビリテーション医学・医療の歴史秘話 "あの時なにが?"
13.回復期リハビリテーション病棟協会
三橋 尚志
1
1一般社団法人回復期リハビリテーション病棟協会会長(京都大原記念病院副院長)
pp.290-293
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033030290
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制度開始から協議会設立
1980年代に寝たきり高齢者が急増し,リハビリテーションの重要性が高まりつつある1990年代に石川誠(以下,石川)は自らの理念の元,高知県近森リハビリテーション病院で積み重ねてきた活動実績と成果をリハビリテーション病院・施設協会保険担当として厚生労働省に訴え続けた.石川の主張は必ずしも順調に受け入れられたわけではないが,2000年4月に回復期リハビリテーション病棟が制度化された.石川は回復期リハビリテーション病棟を日本の確固たる制度とするにはまずは組織化が重要であると考え,2000年11月には有志を集めて設立準備委員会を発足し,2001年2月全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会(以下,協議会)設立総会が開催された(図1).協議会初代会長には大田仁史が就任し,石川は常務理事として組織作りに尽力した(図2).
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